仙台関連の気になるトピックス

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(仮称)新NTT東日本仙台中央ビル 都心再構築プロジェクト第1号に認定

仙台市、再開発プロジェクト1号にNTTビル - 日本経済新聞(2020年4月7日)

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57754270X00C20A4L01000/

 

仙台市は7日、補助金などを通して再開発を促す「都心再構築プロジェクト」について、NTT都市開発が手掛ける「NTT仙台中央ビル(仮称)」を第1号案件として指定した。建物の老朽化が進む市中心部で再開発が本格的に動き出す。

郡和子市長が同日の定例記者会見で発表した。郡市長は「仙台にとっていいニュース。強く歓迎する」と話した。同ビルは2023年にも市内で稼働する「次世代放射光施設」と連携したビルで、オフィスやコワークスペースなどを設ける。19年9月に解体を始めており、21年に着工、完成は23年を予定している。
市は19年10月、市中心部の再開発を促すため、補助金容積率緩和などを中心とした「都心再構築プロジェクト」を始めた。同ビルでは要件を満たした床面積の固定資産税などの相当額1年分を助成する。市の担当者によると、容積率緩和などの適用も目指し調整を進めているという。

 

昨年より解体工事が進められている「NTT東日本仙台中央ビル」ですが、その跡地の再開発が「都心再構築プロジェクト」の第1弾に認定されました。

青葉山に建設中の次世代放射光施設との連携を目指した再開発ビルとして、16階建規模のビルの建設が計画されていました。

 

今回の認定により「固定資産税等の助成」が決定されたわけですが、「容積率緩和の適用」も目指しているということで、これは非常に期待が持てます。

仮にこちらも認定されれば、なんといっても最大で約2倍規模のビル(単純に30階建前後の高層オフィスビル)が建てられるようになるわけですから、インパクトは相当大きいです。

 

懸念材料としては、放射光施設の運用開始と同じタイミングでの竣工を目指しているでしょうから、時間的な猶予はあまりないことでしょうか。

工期はできるだけ短い方がいいでしょうし、30階程度のビルが建つとは思ってはいません。ですが、現在の16階規模から20階程度(100m級)に伸びる可能性は十分にあると考えています。

 

このビルの再開発に関しては、都心再構築プロジェクトが発表される前から何らかの形で、市から「施策(都心再構築プロジェクト)を検討している」旨を伝えられていたと推測しており、それ故にスムーズにすり合わせができたのではないかと邪推しています。

とはいえ、昨年6月の新ビル建て替え計画から、同年10月に発表された「都心再構築プロジェクト」に合致する形で助成を勝ち取ったのは素晴らしいことだと思います。

次世代放射光施設との連携という、仙台の未来にとって大きな意義を持つ再開発ビルになるのですから、ランドマーク性のある建物(=できる限り高層の建物)になってくれることを、個人的に期待したいところです。