仙台関連の気になるトピックス

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「2024年問題」から求められるバス路線の再構築

宮城交通が4月に路線バスを減便、平日は1456便→1411便に - 朝日新聞デジタル(2024年2月6日)

 

 宮城交通は5日、仙台圏の路線バスを4月1日から減便すると発表した。平日で3・1%減、土休日で3・9%減となる。また一部の路線・系統を廃止する方針も発表。利用客数がコロナ禍前の8割にとどまり、路線バス事業は経営的に厳しい状況で、運賃の値上げも検討するとしている。

 同社は仙台市を中心に富谷市や名取市などで路線バスを運行する。4月1日以降、平日は現在の1456便から1411便に、土休日は1129便から1085便にそれぞれ減らす予定だという。減便後のダイヤは3月中に公表する。

 また10月1日には、八乙女駅から賀茂神社などを経由して仙台駅前に向かうバスと、道下(大和町)から泉松陵高校を経由して鶴が丘ニュータウンに向かうバスを廃止する。さらに来年4月1日には旭ケ丘駅と東勝山中央、宮城学院前を結ぶバスも廃止するという。

 同社の路線バス事業は営業赤字が続いている。コロナ禍の2020年度には9・9億円の赤字を計上。23年度も5・5億円の赤字を見込む。ドライバーの残業規制が強まる「2024年問題」も控える中、同社は「苦渋の決断ながら減便などを行い、要員の確保をしたうえで路線全体の維持を図っていく」としている。

 仙台市交通局も昨年12月、4月から路線バスの減便をすると発表している。平日が3・4%減、土曜が3・5%減、休日が2・5%減となる予定だ。運賃についても、有識者でつくる検討委員会で値上げの時期や幅を検討している。(中島嘉克)

 

「2024年問題」により、大幅な減便が相次いでいる公共バス。

仙台市営バス、宮城交通、愛子観光バスといずれも減便が実施されています。

ほかの都市でも同様に減便減便と大きなニュースになっており、仙台はまだ頑張っているほうなのかな、とも思いますが…。

 

とはいえ、物流業界のドライバー確保、バスドライバーのいつまでたっても改善されない低賃金体質や日常茶飯事なクレーム対応、そもそもの大型車両ドライバーの高齢化等を考えると、これがいずれ時を経て解決されるとは考えにくく、ちょうど今、転換点にいるものと思います。

 

乗り換え(’不便)を強いられても、交通結節点への誘導は必須なのではないかなと個人的には思います。

仙台市営バスは地下鉄もしくはJR駅への輸送を徹底し鉄道への誘導を、宮城交通が交通結節点から仙台駅への輸送を担当、というような役割分担が求められるのではないでしょうか。

このままでは今後、さらに減便されていくだけでしょう。

 

経営体力のあるJRはまだしも、仙台市交通局は共倒れ、宮城交通も廃業、なんていう未来にならないよう、考えないといけません。

実際に、大阪では2024年問題を受けて、バス会社が廃業しているわけですし…。

公共交通機関なんだから、利用者の便宜だけを図れ、なんていう理屈は通用しません。

大都市においても人口減少が始まっているなかで、「落としどころ」を探る方向に舵をきらないといけない時期にきています。