仙台空港アクセス線、新車両の導入や全4両編成の運行を検討 - 河北新報(2026年4月15日)
続きを読む仙台空港アクセス線を運営する第三セクター仙台空港鉄道(宮城県名取市)が、新たな車両を導入して全ての列車を4両編成で運行する方向で検討していることが分かった。杜せきのした―仙台空港駅間の2025年度の乗降客数(速報値)は465万3553人(前年度比8・90%増)で2年連続で過去最多を更新。空港の利用客らで車内は混み合っており、輸送力強化が課題となっている。
乗降客数は2年連続で最多更新、輸送力が課題
アクセス線は現在、仙台空港鉄道とJR東日本所有の計8編成16両を使用。JR東北線に乗り入れて仙台―仙台空港間で1日上下計88本運行する。約7割が4両編成、約3割が2両編成となっている。
杜せきのした、美田園、仙台空港の3駅の乗降客数の推移はグラフの通り。新型コロナ収束後は仙台空港を利用する訪日観光客ら旅客数の増加に伴い右肩上がりとなっている。
沿線人口の増加も後押しする。杜せきのした、美田園各駅周辺で住宅開発が進み、通勤通学の足として定着。杜せきのした駅に直結するイオンモール名取のリニューアル、美田園駅前への店舗立地で買い物目的の利用者も増えている。
午後に混雑「スーツケースを持った乗客が多い」
アクセス線の車内は空港利用者が多い午後に特に混雑している。千葉隆政社長は「スーツケースを持った乗客が多く、人数以上のスペースが必要。車両を増やすことも考えなければいけない時期に来ている」との考えを示す。
同社の25年度決算は24年度に続いて単年度黒字を見込むが、開業時からの赤字の積み重ねで、累積欠損金は25年度末時点で5億円余り。24年度に税負担を軽減するため資本金を1億円に大幅減資したが、26年度は億単位の大規模な車体検査を控えている。
千葉社長は「投資余力や収支への影響も考えつつ、県やJR、空港関係者らと相談しながら最善策を考えていきたい」と話す。