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JR仙台駅 3棟目のホテル建設へ

JR東日本系、仙台駅西口に新ホテル 長期滞在に的 - 日本経済新聞(2022年2月3日)

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC264NZ0W2A120C2000000/

 

JR東日本グループの仙台ターミナルビル仙台市)が、JR仙台駅西口に新たなホテルを計画していることが分かった。新型コロナウイルス禍の収束後を見据え、2024年の開業を目指す。同社としては駅周辺で3棟目のホテルとなる。研究者や出張者、インバウンド(訪日外国人)らが長期滞在できるホテルとする。

駅西口のJR東グループが保有する敷地に建設する。敷地面積は600~1000平方メートルで、150~200室を設ける計画。ホテルのブランドや名称は未定。総工費は数十億円規模を見込み、今年度内にも正式に決定する。

コロナ禍で開発計画を凍結していたが、感染収束後をにらんで事業を再開させる。建設予定地は鉄道路線に隣接していないうえ、JR東グループが保有しているため短い工期で建設できる見通しだ。

仙台駅周辺では、西口にバンケット(宴会場)を備えビジネス客をターゲットとする「ホテルメトロポリタン仙台」、2017年に東口に開業し個人客や家族客がメインの「ホテルメトロポリタン仙台イースト」の2棟を構えている。

コロナ禍前は、仙台を拠点に東北6県を周遊するインバウンドが多かった。新ホテルはこれまで手薄だったインバウンドなど長期滞在者に的を絞る。西口周辺はビジネスホテルが乱立しているが、2週間程度の連泊を想定した安価な料金設定にし、周辺ホテルとの違いを強調する。

コロナ禍で広がった、仕事と余暇を組み合わせる「ワーケーション」の需要も取り込む。ホテル内には、夜間でも仕事や作業ができるオープンスペースやカフェのほか、簡単な自炊ができる共用キッチンを設けることを計画している。

開業を目指す24年は、東北大学青葉山キャンパスに建設中の次世代放射光施設が稼働する予定だ。現地での実験などで訪れる企業や研究機関の研究者は長期滞在が見込まれる。研究者が室内でも作業ができるよう室内の照明を明るくしたり、通常より大きいデスクを配置したりすることも考えている。

23年春にはホテルの建設予定地から徒歩10分の五橋地区に東北学院大学が新キャンパスを構える。学会の開催や受験生などの利用機会も狙う。

運営する人員は既存の2ホテルでまかなう方針だ。メトロポリタン仙台とイーストは19年から運営を一本化しており従業員は300人ほどいる。3ホテルの繁閑に合わせて人員を配置する。

JR東日本系列の「ホテルメトロポリタン仙台」や「エスパル仙台」を運営する、仙台ターミナルビルが、3棟目のホテルを建設する計画であることが分かりました。

西口の「ホテルメトロポリタン仙台」の南隣の敷地での建設が予定されており、長期滞在向けの比較的安価な価格設定を想定していて、150-200室程度とのこと。

近年、ビジネスホテルの相次ぐ開業を迎えている仙台ですが、コロナ蔓延以前のインバウンド需要、そして今後は青葉山の次世代放射光施設の稼働など、研究機関や企業の長期滞在も見込めることから、先を見越して…という動きになりそうです。

 

観光需要の見通しはなかなか立てることができないなかで、ビジネス需要に関してはゼロになることはなく、そういう意味では次世代放射光施設の稼働が見込まれる2024年は、仙台にとってひとつの大きな契機であることに間違いはありません。

 

今後も先を見据えた企業の動きが起こる可能性が高く、仙台市としても機敏に動いてもらいたいものですが…。どうなるでしょうか。