仙台関連の気になるトピックス

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仙台市地下鉄南北線 3000系新造へ

新車両は無塗装 仙台市地下鉄南北線に24年度登場 - 河北新報(2020年1月7日)

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202001/20200106_13022.html

 仙台市地下鉄南北線の新型車両が、2024年度にデビューする見通しとなった。市交通局が新型車両の仕様を固め、近く入札を実施、19年度内にメーカーに発注する。外装のデザインは「無塗装」を基本とし、オフホワイトで全面塗装した現行車両と大きく印象が変わる。1編成(4両)を追加し、全22編成を30年度まで7年間かけて順次、置き換える。

 新型車両はステンレス製か、近年主流のアルミ合金製を想定。外装デザインは塗装を極力抑え、東西線と似たような車体にする。車両基地に塗装ブースを設置する必要がなく、塗り直しなどのメンテナンス費用が少ない。車体の重量を軽くできるメリットもある。
 現行の1000N系車両は、全面塗装に濃淡2色の緑色の線が入る。緑色は南北線のシンボルカラーで、新型車両にどう引き継がれるかが注目される。各駅の可動式ホーム柵は高さが1.3メートルあり、車体の露出は側面上部に限られることも考慮するとみられる。
 具体的なデザインは受注メーカーが検討し、21年度ごろに決める見通しだが、市交通局は東西線の車両を検討した際と同様、ワークショップを開催するなど、市民のアイデアを反映させる仕組みを設ける。現行車両のデザインは10案の中から市民投票で決定した。
 車体の大きさは変わらない見込み。車内に電子広告(トレインビジョン)などを搭載するほか、現在は一部の車両にしかない車いす・ベビーカー用のスペースを全車両に配置する。
 性能面は、エネルギー効率の良いモーターの採用で省力化を図るほか、故障時のバックアップ強化のため制御装置を倍増する。
 現行車両は1987年7月、八乙女(泉区)-富沢(太白区)間開業と同時にデビュー。大規模改修を実施したが、鉄道車両の一般的な耐用年数は40年とされ、期限が2027年度に迫る。南北線の車両更新は開業以来初めて。市交通局は18年8月から新型車両の検討を進めていた。
 市交通局車両課の担当者は「これまでの南北線らしさを失わず、東西線を超える優れた性能の新型車両を目指したい」と意気込む。

仙台市地下鉄南北線]1992年7月に全線開業。泉中央(泉区)-富沢間の14.8キロを結ぶ。全17駅。1日平均19万5386人(2018年度)が利用する。車両の塗装は「杜の都」をイメージ。現行の1000N系車両は初代1000系車両を03~13年度に改修し、冷房装置の新設、行き先表示などの発光ダイオード(LED)化を図った。1988年、性能やデザインに優れた車両に贈られる「ローレル賞」に選ばれた。

 

仙台市地下鉄南北線にて、2024年度より車両の更新が行われることが決定しました。

新車両は3000系となり、2030年度にかけて全車両を置き換え。さらに1編成を増備するとのこと。

 

開業以来親しまれている1000系。古さを感じさせないデザインと、当時の技術を余すことなく取り入れた車両で、東北としては初となる「ローレル賞」を受賞しました。

ホーム側に運転台が来るように、敢えて従来当たり前だった「左運転台」を右に変えたり、すべての車両の座席数を同じにするために両端車両の長さを長くしたり、一般的な地下鉄車両よりも広幅にしたり。

ドアの窓を敢えて丸みを持たせ、窓枠や戸袋窓の周りも落ち着きを持たせるかのように黒く塗りつぶしたり、日本で初めてファジィ制御による自動運転を行ったり。まさに「伊達男」という言葉が相応しい素晴らしい車両です。

最終増備車以外は、実は私よりも「人生の先輩」になりますが、物心ついたころには当たり前ように利用していた車両なので、引退となると少し寂しい気持ちもあります。

 

「伊達」なだけあって、他社の車両を参考に開発できない可能性が高く、それ故車両の更新にかかる費用も当然割高になってしまうものと思いますが、次の3000系も、そんな「伊達らしさ」を引き継いだ車両にしてもらいたいと強く願っています。

1編成を増備して全22編成体制とするということなので、朝の通勤ラッシュ時にはさらなる運行本数の増加が見込めます。

仙台市においても人口減少が迫りつつある中で、編成数を増やすということはなかなか勇気のいる決断をしたと素人ながら思います。ただ、今後も南北線仙台市の「屋台骨」を成す路線であり続けることは確実なので、沿線出身のひとりとしても、一生乗り続けていきたいと思っています。